市立奈良病院
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大腸がん

1.大腸がんとは

現在日本において大腸癌は肺癌、胃癌に次ぎ癌死因の第3位ですが、急速に増加しており、近い将来胃癌を抜くと予測されています。大腸癌の多くは、検診の便潜血陽性、貧血・血便の自覚、便が細くなる、お腹が張るなどの症状から検査されて発見されています。大腸内視鏡検査(大腸カメラ)・注腸造影(大腸透視)・画像診断(腹部超音波・CT・MRI)などの検査を行い、癌の進行状況(進行度)を正確に診断します。部位・進行度により、適切な治療法を決定します。

2.大腸がんの主な治療方法

治療法は、内視鏡的切除術(粘膜切除術:EMR、粘膜下層剥離術:ESD)・手術・化学療法(抗癌剤治療)が中心です。

早期癌では、条件が整えば内視鏡的切除術で十分な場合があります。しかし、早期癌でもリンパ節転移の可能性のある場合や進行癌では開腹切除術が必要となります。最近では5~6cmの開腹創で癌を摘出する腹腔鏡補助下大腸切除術が進歩し、積極的に取り入れています。肝転移や肺転移に対して、切除可能なものは積極的に切除しています。

直腸癌の場合は解剖学的特徴から人工肛門になったり、神経損傷により排尿、生殖などの機能が損なわれたりする場合があります。当院では超低位前方切除(自然肛門温存術式:肛門に近いところに出来た直腸癌に対して直腸を切除後、人工肛門にしないで肛門に非常に近いところで吻合する方法。技術的に難しい手術)、自律神経温存切除術(排尿・生殖機能の温存)等の最新の手術を積極的に行っています。

化学療法は、進行癌の術後に再発予防を目的とした補助化学療法と、根治術が不可能な進行癌や再発癌に対して生存期間の延長及びQOL(生活の質)向上を目的とした化学療法とがあります。術後もきめ細かくフォローしていく必要があります。患者様のQOLに配慮して、最小の負担で最大の効果があがるように治療することを基本としています。

 

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