私は、初期研修の２年間を市立奈良病院で行い、その後総合診療専門研修プログラムとして「地域医療のススメ“奈良”」を選択し、3年目の4月からも引き続き市立奈良病院で勤務しています。市立奈良病院での研修では日本専門医機構の定める総合診療医養成プログラムで必要な、総合診療専門研修II、内科、小児科、救急研修を行うことができます。内科に関しては、希望すれば奈良県内の他施設での研修も可能となっています。 当院の総合診療科研修では肺炎や尿路感染症などのcommon diseaseから貧血、血管炎やリウマチ性疾患など幅広い症例を経験することができます。基本的には主治医として関わりながら、患者さんの検査や治療方針を決定していきますが、方針に迷ったりした場合には、科内で毎日行われているカンファレンスで相談したり、上級医の先生に意見を頂いたりしながら方針を決定していきます。方針に苦慮している症例について気軽に相談できる環境が整っているところは、当院総合診療科の大きな強みであると感じています。また当院は中規模病院ということもあり、各内科・外科含む専門診療科との距離も近く、必要な時はすぐに相談でき、専門的な知識も教えて頂ける環境にあることは非常にありがたいと感じています。 また研修を通して疾患についての知識はもちろんですが、総合診療医に必要とされる患者さんの背景まで考えた意思決定支援や退院支援、環境調整などについても経験豊富な上級医のもとで学ぶことができます。学びの場としては、月に数回、症例ベースの振り返りなどに加えて、各疾患の診療に関するレクチャーやEBMを意識して論文を読んで経験症例に当てはめて考えるジャーナルクラブ、緩和医療についてのレクチャーなどの勉強会も行われています。日々の疑問を残したままにせず、効率よく学べる環境が整っていると感じています。 　総合診療科医として働き始めてまだ間も無く、不安に感じることもまだ多い状態ですが、経験豊富で熱心な指導医の先生方のおかげでモチベーション高く研修を行うことができています。幅広い知識を身につけたいと考えている人にとって、当院は研修するのに最適な病院であると思います。興味のある方はぜひ一度病院見学にお越しください。

初めまして。内科専攻医の田遠和佐子と申します。内科については新専門医制度がはじまり、皆さん登録すべき症例やレポートの数の多さと多彩さに驚かれているかと思います。 当院は350床と中規模病院ではありますが、奈良市内外からたくさんの患者さまが来られますので、Common Diseaseから珍しい疾患まで色々な疾患を診療することができます。 私は腎臓内科の所属ですが、数か月の間にIgA腎症や血管炎、膜性腎症、血液透析から、多発性骨髄腫によるネフローゼ症候群や皮膚筋炎、腹膜透析導入などを経験させていただきました。 自科では診られない疾患についても、他科の先生と一緒に診療させていただき、勉強させてもらっています。当院のいいところはいくつもありますが、中規模病院ということもあり、他科の先生やほかの医療従事者との距離が近く、すぐに相談できて色々なことを教えてもらえる環境がいいところだと思っています。 なかなか栄養指導や尿検査の検鏡を学ぶ時間を持てていなかったのですが、管理栄養士さんや臨床検査技師さんに気軽に教えてもらうことができ、勉強することができました。 また、当院では内科当直に加えて、初期研修医と上級医の間としてER当直に入ることで、外傷を含めたあらゆる疾患の救急対応について学び続けることができます。 専攻する科を決めると、自分の診療科以外の疾患については、教えてもらったりfeedbackをもらったりする機会はほとんどなくなることが多いのですが、ER当直に入ることで、上級医からfeedbackを受けることができ、当直に入るたびに新たな学びを得ることができます。 他にも通勤の途中で鹿に会えたり、、、実はかなり福利厚生がしっかりしていて、いろいろな学会に参加させてもらえたりするところが素晴らしいと思います。

私は、初期研修2年間を市立奈良病院で行い、奈良県立医科大学整形外科学教室に入局し、3年目の7月から再び市立奈良病院で勤務しております。

整形外科は専門領域が多く分かれていますが、当院では各分野のスペシャリストが揃っており、多くの診療技術を学ぶことができ、また手術も毎日行っているので多くの症例を経験することができます。
当院の整形外科研修は、整形外科と四肢外傷センターの大きく2つに分かれており、1年ずつどちらかに重きをおいて研修をします。整形外科には脊椎外科、人工関節センターがあります。脊椎外科では頚椎症性脊髄症・頸椎椎間板ヘルニア・腰椎椎間板ヘルニア・腰部脊柱管狭窄症といった多くの脊椎疾患に対して保存的治療、手術的治療を行っています。また人工関節センターでは変形性膝関節症・変形性股関節症・関節リウマチなどで関節が高度に変形し痛みが強く歩行障害など日常生活に支障をきたすような場合には膝関節、股関節の人工関節置換術を行なっております。また膝関節鏡手術や骨切り術も行っております。
また四肢外傷センターでは骨折をはじめ、皮膚・腱・靱帯・神経損傷などの患者様の治療にあたります。偽関節や骨髄炎、変形治癒などの四肢外傷後の合併症に対してもマイクロサージャリーや仮骨延長法などの先進医療を駆使した治療を施行します。手や肘の疾患に関しましては、外傷のみならず一般の疾患（手のしびれや腱鞘炎、指の関節炎、先天異常など）に対しても専門的な治療を行っております。

最初の頃は外来や救急での対応に不安を感じていましたが、経験豊富な指導医や各専門診療科の先生方のおかげで、診療を通して多くの経験を積むことができ、少しずつですが実践的な知識と技術を身についてきたと感じています。初期研修医もローテートしてくれるため、刺激を受けながら業務をしています。

整形外科医として勤務を始めて1年ほどですが、市立奈良病院は幅広く知識や技術の習得を目指している方にも専門的な分野で活躍を目指す人にも、希望に添える所だと感じています。興味のある方はぜひ一度病院見学にお越しください。