放射線室

”より正確で安全な、明日の画像診断のために”をモットーに、チーム医療に貢献できるよう日々努力しています。

当院で行う放射線業務には、放射線科として放射線診断専門医3名、放射線治療専門医2名、医学物理士1名、放射線室として診療放射線技師20名、放射線室クラーク2名、さらに外来から看護師約5名が主に携わっております。
一般撮影・CT・MRI・マンモグラフィー・血管造影・X線透視装置・断層撮影装置・核医学検査・骨密度測定装置などの画像診断装置と高エネルギー放射治療装置を用いて、各診療科や他院からの依頼を受けて検査・診断・治療を行っています。

医療のIT化として検査オーダリングシステムや医療画像ネットワークも整備され、スムーズに、より正確な検査を行うことができます。また最新機器への更新等も順次行っており、それに伴って検査や治療に携わる職員の教育を積極的に行っています。

“より正確で安全な、明日の画像診断のために”をモットーに、チーム医療に貢献できるよう日々努力しています。

トピックス

平成28年(予定を含む)
  • アンギオ-CT装置及び血管内治療関連機器の新規導入を行います。これにより、今まで以上の的確な診断に加えて新たな血管内治療が可能となります。
  • 高精度放射線治療装置の更新を予定しています。これにより、今まで以上に精度が高く、より高度な治療が可能となり、各診療科および患者さんの様々なニーズにお応えできるようになります。また、本年4月より新たな放射線治療専門医及び医学物理士の就任による新体制での診療を行っています。
  • 放射線科(室)は、今年度より新たな人員として、放射線治療専門医・医学物理士・診療放射線技師・放射線室クラークを増員し、新体制でスタートしました。今後もさらに業務の拡大と充実を図ると共に、より患者さんのニーズに沿った診療を行ってまいります。

MRI装置

東芝社製1.5テスラ装置「Vantage Titan 1.5T 」とGE社製3.0テスラ装置「Signa HDxt 3.0T」の2台が稼働しており、年間6000人を超える検査を行っています。  

MRIは静磁場強度に比例してSNR(信号雑音比)が改善されるため、3テスラでは1.5テスラの2倍の信号強度を得ることができます。装置には多くのオプションソフトと各部位専用の高感度コイルであるフェイズド・アレイコイルを備えているため、以前の装置では不可能だった小さな部位(例えば脳下垂体や指の軟骨、前立腺など)の詳細画像や、細胞の代謝物を直接測定するMR-Sと呼ばれる検査、f-MRIという脳機能を調べる検査などにも適応が広がります。  

ただし、3テスラ装置が全ての部位に最適であるということではなく、場合により1.5Tの方が情報量が多いことがあるため、放射線専門医師の判断により最適な検査を受けられるように検査の振り分けをおこなっています。また、作動音が非常に大きいため、検査時は耳栓を着用する必要があります。

当院では両装置とも10年以上のMRI経験を有する技師が検査を担当しています。

MRI装置

CT装置

CT装置現在、64列装置2台で1ヶ月に平均1200人の検査をおこなっています。 新しいCT装置では逐次近似再構成法(ASIR)というアルゴリズムを採用しており、従来の装置と比較すると被ばく線量が1/2以下に抑えることが可能で、同時に骨盤や肩といった苦手な領域もノイズの少ない鮮明な画像を得ることが可能になりました

  • 今回、大腸3DCT検査に使用する炭酸ガス注入装置と解析用ワークステーション用ソフトウェアを導入しましたので、身体的負担の少ない大腸検査が可能となりました。
  • 心臓冠動脈の撮影では、高速撮影が可能な装置と心臓専用の解析装置の相乗効果で、不整脈のある場合でも成功率は飛躍的に高くなりました。

マンモグラフィ検査(乳房撮影)

マンモグラフィ検査(乳房撮影)当院では毎月約300人程の検査を行なっています。  検査では、特に触診ではわかりにくい石灰化を写し出すことを目的としており、当院では検査に際して必要な専門知識と技術を取得した「検診マンモグラフィ撮影認定診療放射線技師」のみが対応させていただいています。  

当科で使用している「Senograph Essential」装置は、フラットパネル・ディテクタを使用してX線を直接電気信号に変換することが可能な装置で、温度変化に強い間接変換方式を採用しており、感度も高いため、従来のCRシステムと比較すると少ない被曝線量でより詳細な検査が可能となります。非常に広い階調度を持っていることで乳腺の発達した方にも安定した画像を提供することが出来ます。さらに、CAD(コンピューター診断支援装置)も備わっているため、安定した診断をすることが可能です。  また高精度で自由度が増したマンモトームが備わっていますので、以前よりも正確な組織吸引検査(バイオプシー)が可能になりました。

血管撮影装置

血管撮影装置 この装置は血管造影検査に用いる装置で、カテーテルを腕や足の付け根の動脈から血管内に挿入し、ヨード造影剤を注入することで連続的に血管を描出する装置です。  

心臓循環器(東芝)と頭腹部(GE)用にそれぞれ専用の装置が稼働しており、より詳細に、鮮明な画像を得ることが可能となりました。両方ともFPD搭載型で同時に2方向から透視・造影が可能となるバイプレーン装置であり、検査時間の短縮と造影剤使用量の軽減、被曝線量の軽減が可能となりました。  

東芝製循環器用装置「INFX-8000V」では、細くなった心臓冠動脈に対し血管内で風船(バルーン)を膨らませる治療やステント留置、心筋焼却術、ペースメーカーの埋め込み等の検査や治療をおこなっています。  

GE社製頭腹部用IVR装置「Innova3131IQ」では、脳血管内治療専門医師による脳血管に対する様々な治療(脳梗塞発症直後の治療法であるメルシーやペナンブラという血管内塞栓子の直接除去/吸引術の施設認定も受けています)や、肝臓がんに対する血管塞栓治療などの血管内治療をおこなっています。また、新たにコーンビームCTが備わったため、エンタープライズ・ステントの正確な留置など、検査・治療に新たな展開が生じるものと考えられます。

X線TV装置

消化管のバリウム検査や内視鏡と併用した検査や治療を行なうための装置ですが、被曝線量低減のために、従来の装置を東芝製FPD搭載型の「DREX-ZX80 ZEXIRA」に更新しました。  

また、新たにCTの原理を応用したトモシンセシス(断層写真・・・年配の方は御存知かもしれません)が可能なオプションを搭載した島津製作所製FPD搭載型装置の「SONIALVISION Safire17」 が導入されました。  従来の断層写真では撮影時に枚数分の曝射が必要だったのですが、本装置では1回の曝射で全ての断層面を画像にすることが可能であるため同じ断層写真であるCTと比べ、1/10以下の被曝線量で画像を得ることが可能となります。

適応としては肺や全身の関節で、特に人工関節や人口骨頭置換術後の検査ではCTで不可能な部分の撮影が可能であり、その他の部位にも適応が広がりつつあります。  

また、脊椎側湾症の検査で必要な全脊椎撮影では、従来CRもしくは長尺フィルムで撮影していましたが、X線が放射状に出るため必ず画像に歪みが生じていました。本装置では歪みの無い画像を低線量で撮影することが可能で、小学生時代から繰り返し撮影が必要になる脊椎側湾症では非常に有益な装置となります。

骨密度測定

骨密度測定骨密度とは骨を構成するカルシウムなどのミネラル成分がどのくらい含まれているか(骨の強さ)を表す指標で、1ヶ月に80人程の検査を行なっています。  

骨密度測定装置「GE社製 PRODIGY」では、X線を直接デジタルデータに変換できるFPDを搭載しており、従来式の装置に比べ3〜5倍の効率でデータを検出できます。 またGE社独自のX線照射方式により、従来問題とされていた画像の歪みや骨塩量、骨面積の大きな誤差を解消しつつ高速撮影が可能で、被ばく量の低減を実現しています。  

測定できる部位は腰椎、左右の股関節、左右の手首、手、全脊椎などですが、他メーカーの装置で計測した数値とは互換性が無いため、経過観察では同じ装置で計測する必要があります。先進国の中で日本だけ骨粗鬆症が増えています。現在の自分の状況を把握するためと、治療中の方はその経過をみるために誕生月に検査を行なうことが勧められています。ご希望の方は主治医にご相談下さい。

核医学検査

核医学検査とは放射性同位体を特定の代謝物に集積するように標識された薬剤を静脈注射して、目的とする部位に薬剤が集積する画像を得ることで様々な診断を行っています。他の検査と大きく異なることは、細胞の代謝を調べることが可能であり、CTやMRIなど、他の検査機器では分かりづらい時期の異変をとらえることができます。また、脳や心筋・肺の血流量の評価が可能です。使用される薬剤には微量の放射性物質が含まれていますが、半減期が短く、使用量も少ないため身体に影響が出ることはありません。ただし、放射性ヨードを使用する検査では、念のため甲状腺ブロック(検査前にヨード剤を飲んでいただいています)を行っています。

放射線治療装置(リニアック)

放射線治療装置(リニアック)放射線治療とは、がんが発生した臓器の機能と形態を維持しながら治療が行えることを特徴とします。  

当院で可能な放射線治療は高エネルギー放射線(X線、電子線)を利用して、主に悪性腫瘍のDNA連鎖を切断することで腫瘍細胞の分裂を抑制し、癌を治すことを目的とした治療方法で、手術・化学療法を併用した集学的医療には欠かせない治療法です。  

腫瘍に60Gy(グレイ)程度になるように放射線を照射しますが、一度に照射すると正常な組織も死滅してしまうため、1日2Gyずつ25〜30回に分けて多方向から照射を行ないます。分割照射と多方向照射を併用することで正常組織へのダメージを最少にしつつ腫瘍組織に対して十分な線量を照射することが可能になります。照射開始から終了まで5日/週、5〜6週間程度の期間が必要となります。

 

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