市立奈良病院の出生前遺伝カウンセリングおよびNIPTについて
LINK: 産婦人科
はじめに
妊婦の血液検査(NIPT)により、高い確率で胎児のダウン症などの染色体異常を(21、18および13トリソミー)評価することが可能となっています。
わが国では、胎児に異常が見つかった場合、妊娠の中絶に繋がる可能性が高いため、障がい者の排除につながるのではとの考えから慎重論も強く、限られた施設での臨床研究として開始されました。
しかしながらNIPTは検査の簡便性から、無認可の医療機関で十分なカウンセリングも受けずに検査を受け、陽性や判定保留と診断され路頭に迷う妊婦が急増していることが社会問題となっています。
2021年、厚生労働省は医療機関や行政に出生前検査に関して、全ての妊婦に情報提供を行うとともに、検査のアクセスも良くすべきとの指針を打ち出しました。
引き続いて日本医学会がNIPTの認証制度を発足させ検査を行う医療機関や検査会社の精度管理を行っています。https://jams-prenatal.jp/
認証にあたり医師(産婦人科医)は、カウンセリングを含めた出生前検査に関する十分な知識の習得が必要であり、講習会やロールプレイを受講し、認定試験に合格する必要があります。
今回、当院に在籍中の複数名の医師がこの資格を得ることができたため、奈良県総合医療センターの連携施設として、当院でも出生前遺伝カウンセリングおよびNIPTを開始させていただきました。
https://jams-prenatal.jp/medical-analytical-institutions/
https://jams-prenatal.jp/medical-analytical-institutions/
自費診療
NIPTの検査費用やカウンセリング料は健康保険の適用外で自費診療となります。
初回カウンセリング後に、NIPTを希望されない場合でも、初回カウンセリング料は必要です。
初回カウンセリング(5,740円)
NIPT採血および再診カウンセリング(109,780+3,480円)
初回カウンセリング後に、NIPTを希望されない場合でも、初回カウンセリング料は必要です。
初回カウンセリング(5,740円)
NIPT採血および再診カウンセリング(109,780+3,480円)
曜日
初回カウンセリングおよび再診カウンセリングは 毎水曜(祝日を除く)15:00または15:30より
NIPT採血は産婦人科の診療時間内
NIPT採血は産婦人科の診療時間内
当院でのカウンセリングおよび検査の方法
- ① 初回カウンセリング予約(必ずパートナーが同伴できる日を予約してください)
当院にかかりつけの妊婦は担当医が予約します。
他院でかかっておられる妊婦は当該医療機関より以下の用紙に必要事項を記入の上、
当院の地域医療連携課宛にFAXしてください。
NIPT予約依頼書
FAX:0742-24-1259
TEL:0742-24-1258 - ② 初回カウンセリング(必ず妊婦とパートナーの2名)
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③ NIPT採血(妊娠10週~15週6日)および2週間以降の再診カウンセリング日の予約
原則は②初回カウンセリングと別日、ただし採血日は相談には応じます。 - ④ 再診カウンセリング(結果説明:可能なかぎりパートナーの同伴をお願いします)
結果が陽性あるいは判定保留となった場合、当院の基幹病院である奈良県総合医療センターのカウンセリング外来の受診が必要で、当院より紹介させていただきます(別途、奈良県総合医療センターのカウンセリング費用のみが必要です)。