IVR研究センター
(奈良県立医科大学連携大学院 先端画像下治療開発応用学講座)
センター長のご挨拶
IVR治療においては、画像診断の進歩に加えて医療機器の開発も盛んに行われてきておりますが、医療の質や医療安全の向上が求められ、さらに一層より良い医療機器を含めたIVR治療法の開発が求められております。市立奈良病院では、従来のIVR治療のみならず、新しい、さらにより効果的で安全なIVR治療の開発、導入を行うためにIVR研究センターを平成28年1月に開設いたしました。
また単一の研究機関としてではなく、奈良県立医科大学連携大学院先端画像下治療開発応用学講座として研究開発を行うことになりました。すでに奈良県立医科大学放射線医学講座をはじめ国内外の大学などの研究機関と連携をとり、いくつかのプロジェクトを開始しております。今後様々な新規IVR治療法の開発、新規医療機器の開発や評価などを行っていく予定となっております。
IVR研究センターの概要
センター長 穴井 洋
(奈良県立医科大学連携大学院 先端画像下治療開発応用学講座 招聘教授)
場所 市立奈良病院 1階 IVR-CT内
センター職員
穴井 洋(センター長兼放射線科部長)
学歴・学位 | 奈良県立医科大学 平成5年卒/医学博士 |
専門医・活動 | 奈良県立医科大学 招聘教授、 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構専門委員、 日本医学放射線学会 放射線診断専門医、 日本IVR学会(代議員)専門医、 がん治療認定医・暫定教育医、 Japan Interventional Radiology In Oncology Study Group(プロトコール委員)、 日本血管内治療学会(評議員)、日本脈管学会(評議員)、 日本静脈学会(理事、評議員)、日本腹部救急医学会(評議員)、 血管腫・血管奇形IVR研究会世話人、近畿食道・胃静脈瘤研究会世話人 など |
専門分野 | Intervention Radiology、腹部画像診断 |
橋本 彩(非常勤研究員)
学歴・学位 | 徳島大学医学部/医学博士 平成18年卒 |
専門医・活動 | 日本医学放射線学会 放射線診断専門医 |
専門分野 | - |
前原 健吾(研究員(大学院博士課程)、診療放射線技師)
学歴・学位 | - |
専門医・活動 | - |
専門分野 | - |
IVR研究センターの研究項目(2021.11現在)
< 基礎 >
各種カテーテル(マイクロカテーテル含む)、ガイドワイヤーの開発(共同開発)
新規メタリックステントの開発(国際特許取得済、共同開発)
IVRトレーニングツールの開発(国内特許取得済、共同開発)
< 臨床 >
実質臓器内良性嚢胞性疾患のIVR治療(倫理委員会承認)
肺癌術中ガイド用マーキング手法(倫理委員会承認)
コイルを用いた血管塞栓術(倫理委員会承認)
肝細胞がんに対する新規塞栓物質による塞栓術(倫理委員会承認)
肝細胞がんに対する動脈塞栓療法における胆嚢動脈栄養供血の検討(倫理委員会承認)
肝細胞がんに対する塞栓術における懸濁液作成デバイスの評価(倫理委員会承認)
局所穿刺治療の緩和医療への応用(倫理委員会承認)
IVRにおける画像診断ソフトの共同研究
日々進歩する医療の中で新規医療機器の開発、治療方法自身の開発、そして市立奈良病院放射線科として臨床応用も行っています。