市立奈良病院
所在地 〒630-8305
奈良市東紀寺町1丁目50-1
TEL 0742-24-1251
FAX 0742-22-2478
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地域医療連携
採用情報

乳腺外科(乳腺センター)

乳がんの検診・診断および治療からセカンドオピニオンに至るまで、最新の検査機器を駆使して治療を行います。

近年、乳がんはわが国において確実に増加傾向を示しており、日本人女性の9人に1人が乳がんにかかるといわれています。 そして、30歳代後半から60歳代前半の女性の死亡原因の中で乳がんは第一位となっています。乳がんにおいて重要なことは、早期発見であり、乳がんと診断されても、早期に見つけて治療すれば、乳がんは完治できる可能性が高いがんです。 その診断および治療のためには、専門性のある医療が必要とされています。このような社会的情勢をうけて市立奈良病院では乳腺に関する専門的な知識と技術を持ったスタッフによる「乳腺センター」を2007年4月より開設することといたしました。 当センターでは、乳がんの検診から診断および治療からセカンドオピニオンにいたるまで、経験を積んだスタッフが最新の検査機器を駆使して診療を行います。患者様の安心と信頼が得られるような専門的な医療サービスの提供を目指して、チームとしての医療に取り組んでまいります。当センターが、地域の乳がん診療の発展に貢献できれば幸いと考えています。

 乳がん治療に関する最近のトピックス

※乳腺外科受診希望の方が非常に多く、当日の状況により受付できない場合がありますのでご了承ください。



2024/02/27 トモシンセシス(3Dマンモグラフィ)を導入しました。

トモシンセシスは乳房を薄くスライスしたような断層画像です。乳腺の重なりを排除し、病変をより鮮明に描出できます。 二次検診で精査が必要な場合や、通常のマンモグラフィ撮影では病変が見つけにくい高濃度乳腺(乳房の中の乳腺組織の密度が高い)の場合に役立ちます。

 

2022/03/01 遺伝子パネル検査の出検が可能になりました

複数の遺伝子変異等を包括的に一度で調べる“遺伝子パネル検査”(FoundationOne®CDx, FoudationOne®Liquid CDx, GenMineTOP がんゲノムプロファイリングシステム®など)は、標準的 な治療が終了(または終了見込み)のがん患者さんのがん細胞の遺伝子変異等の情報を調べることで、 最適な治療の選択(個別化治療)に役立つと期待されます。
適応などの詳細に関するお問い合わせはすべて、直接主治医にお尋ねください。

 

2020/04月 遺伝性乳がん卵巣がん症候群の患者さんに対する「予防的乳房切除術」が保険適用となりました。

当センターでは、既に乳がん・卵巣がんを発症されている「遺伝性乳がん卵巣がん症候群(HBOC)」の 患者さんに対して、がんの予防的手術として「予防的乳房切除術」を行うことが可能です。形成外科医の 協力もと、同時再建も可能です。 詳しくは乳腺外科各主治医にご相談下さい。

 

2017/07月 頭皮冷却装置(Paxman Scalp Cooling システム)を導入しました。 

抗がん剤(主に点滴の抗がん剤)により毛包(毛の根元)がダメージを受け、治療の開始から約2週間後くらいから脱毛が始まります。 頭皮冷却装置は、本体内部で冷却された冷却液を接続されているキャップ内に循環させ、継続的に抗がん剤投与中の患者さんの頭皮を冷却する装置です。 頭皮冷却を行うことによって毛包への抗がん剤の混じった血流が減少し、脱毛が抑制されることが期待できます。(当院データでは、頭皮冷却を行った患者さんのうち3~4割で、脱毛量がもともとの毛量の50%未満に抑えられました。)
※対象は、当院で乳がん手術を行う予定・または手術後の患者さんの、周術期(手術前・手術後)の抗がん剤治療のみとなります。
※頭⽪冷却療法は保険外診療となり、全額⾃⼰負担となります。
※一連の合計費用は12~14万円です。
 適応などの詳細に関するお問い合わせはすべて、直接主治医にお尋ねください。

 

2015/1/16 CurebestTM 95GC breastの取り扱いが可能になりました。 

sysmex社より提供される、『CurebestTM 95GC breast』の取り扱いを開始しました。
本邦では従来より乳癌補助化学療法における抗がん剤の必要・不必要を免疫染色を用いて診断をしておりましたが、欧米を中心とした海外では、遺伝子検査を用いて診断することが指針となっております。
現在、新規の出検を一時中止しております。

 

2014/4/15 乳がん看護相談を開始しました。

 

2013/11/7 当院で乳腺外科・形成外科合同の乳房同時再建術を開始しました。

当院では人工乳房による乳房再建術(同時または二次的)も保険適応で実施可能な施設認定を取得しております。今後も患者様のニーズに応えられる乳腺外科・形成外科を目指してまいります。過去に乳がん手術を受けられた方、これから乳がん手術を受けられるご予定の方は、各主治医に詳細をお尋ねください。

 

2013/10/18 当院で乳房再建手術の取扱いを始めました。

2013年9月、日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会より、当施設が乳房再建用エキスパンダー実施施設認定及び乳房再建インプラント実施施設認定を受けました。これにより人工乳房による乳房再建術が保険適応で実施可能となりました。 また、当施設には乳房再建術の経験豊富な日本形成外科学会専門医が常勤で在籍しており、同時再建手術にも積極的に取り組んでおります。 ただし、全ての乳がん患者様に乳房再建手術の適応があるわけではなく、基本的には日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会の定めるガイドラインに準じての適応となります。
詳しくは乳腺外科各主治医にご相談下さい。  

乳房再建術の流れ

  1. 既に乳房切除術もしくは乳房部分切除術を施行された患者様
    各主治医に相談 → 適応ありの場合、当院形成外科医に紹介。形成外科医より詳しい術式、メリット、デメリットに関してのご説明 → 再建手術
  2. これから乳癌手術(乳房切除術もしくは乳房部分切除術)を行う予定の患者
    主治医に相談 → 適応ありの場合、当院形成外科医に紹介。形成外科医より詳しい術式、メリット、デメリットに関してのご説明 → 同時(一次)再建手術または二次再建手術

乳房再建術では、下記の2通りの方法があります。

  1. 自家組織による再建
    患者様自身の組織(広背筋、腹直筋、脂肪など)により欠損部位を充填する方法です。ご自身の組織を使うことで安心感が得られること、感染のリスクが低いなどの利点があります。
  2. 組織拡張器を用いた人工乳房による再建
    組織拡張器を筋肉の裏側に挿入し、膨らませることによって人工物を挿入するスペースをつくります。十分にスペースができたら、人工物(シリコン)に入れ替えるという方法です。自家組織よりも低侵襲であるという利点があります。

 

  • 乳がん一次検診(乳房に異常はないが、乳がんが気になる方)  
    厚生労働省の方針として、40歳以上の女性に対し、マンモグラフィによる乳癌検診が推奨されています。当院では、奈良市・生駒市の住民検診(マンモグラフィによる乳癌検診)の予約が可能です。(対象となる年度・費用は各市町村によって異なりますので、詳しいことは当院医事課にご相談ください。)
  • 乳がん二次検診(一次検診で精密検査が必要になった方)  
    乳がん一次検診(当院や他院で)で要精密検査になった方は当院乳腺センターでさらに詳しい検査(マンモグラフィ・トモシンセシス、超音波、細胞検査、組織検査、MRIなど)を行います。一次検診で精密検査が必要になった方でも実際に乳がんの診断となる方は約10人に1人です。怖がることなく是非二次検診を受けてください。
  • 乳房に異常(しこり、分泌、痛みなど)を感じる患者様  
    当院ではできる限り初診時にマンモグラフィ(認定をうけた技師による)、超音波検査、組織検査(細胞検査)を行うようにしています。組織(細胞)検査の結果は約1週間後に外来でお話します。
  • マンモグラフィガイド下生検装置の導入  
    乳がん検診などで、“腫瘍は見えないが、マンモグラフィで細かい石灰化のみを指摘され、精密検査を必要とされる患者様”がおられます。そのような患者様に対して、より低侵襲でより確実な生検装置としてマンモグラフィガイド下生検が可能です。従来のように乳房に大きな傷をつける事無く、約4mmの傷で確実に病巣の組織検査ができるようになりました。乳がん検診で精密検査が必要と診断された方は、当院までご連絡ください。
  • 乳がんに対する手術が必要な患者様に対して  
    当科では従来より乳房温存手術に積極的に取り組んできました。その様々なノウハウを生かし、従来では乳房温存手術が不可能であった患者さんに対しても、(※1)手術前抗癌がん剤治療で腫瘍の縮小を試み、乳房温存治療を行えるよう力を注いでおります。また、不必要な手術を避ける目的で(※2)センチネルリンパ節生検も行っております。
    (※1)手術前抗がん剤治療
    (※2)センチネルリンパ節生検
  • セカンドオピニオン  
    他の病院で乳がんの診断や治療を受けておられる患者様のセカンドオピニオンを行います。その際は主治医の先生にセカンドオピニオン希望の紹介状を書いてもらってください。
  • 科学的根拠(エビデンス)に基づいた治療  
    当センターでは乳がんの手術やさまざまな補助療法を行う際に科学的根拠(エビデンス)に基づいた国際的に標準とされている治療を心がけています。
  • チーム医療としての取り組み  
    当センターでは、乳がん患者さんに安心して手術や様々な補助療法を受けていただくために、乳腺チームを設立し、活動を行っています。医師、外来看護師、病棟看護師、薬剤師、栄養士、作業療法士などがそれぞれにインフォームドコンセントを行い、その情報を共有することによって、より安全に、かつ患者様に安心していただけるよう、また外来初診時から入院、そしてまた通院治療への流れをスムーズに行えるよう努力しております。
  • 乳腺術後のリハビリテーション  
    術後、痛み、しびれ、つっぱり感、不安感で肩を動かすことが困難になることがあります。当院では、手術翌日より女性の作業療法士が、早期より症状に応じたマッサージ・体操を行います。退院後も自宅で継続できるよう自主訓練の指導も行っています。
  • 予約方法  
    乳腺センターでは患者様の待ち時間をできるだけ少なくするために予約診療を行っています。紹介状をお持ちの方は患者支援センター 地域医療連携課へお電話いただき、予約診療を受けられることをお勧めします(予約時間からお待ちいただくこともございますのでご了承ください)。

    患者支援センター 地域医療連携課:0742-24-1258

 外来診療スケジュール

午前
H-4 小山 担当医 小山 松井
(第1,3,5週)
宮本
H-6 松井 今井 宮本
(第2,4週)
今井
午後
H-4 小山
(予約)
小山
(予約)
松井
(予約)
宮本
(予約)
H-6 松井
(予約)
今井
(予約)
宮本
(予約)
今井
(予約)

診療受付は、10:00までとなります。
※午後の診療は予約のみとなります。
現在、乳腺外科受診希望の方が非常に多く、当日の状況により受付できない場合がありますのでご了承ください。

担当医紹介

小山 拡史(副院長 兼:乳腺センター長、化学療法センター長、がん相談支援センター長)

学歴・学位 京都府立医科大学 昭和63年卒
京都府立医科大学大学院 平成8年卒/医学博士
専門医・活動 日本外科学会外科専門医、日本乳癌学会専門医・指導医、
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
専門分野 乳腺外科

今井 文(医長 兼:がんゲノム医療相談支援室室長)

学歴・学位 京都府立医科大学 平成16年卒
専門医・活動 日本外科学会 外科専門医、日本乳癌学会 乳腺専門医・指導医、
日本遺伝性腫瘍学会 遺伝性腫瘍専門医、日本乳癌検診学会 評議員、
日本がん治療認定医機構 認定医
専門分野 乳腺疾患の診断・治療

松井 千里(医師)

学歴・学位 熊本大学医学部 平成19年卒
専門医・活動 日本外科学会外科専門医、日本乳癌学会乳腺専門医、日本がん治療認定医機構認定医
専門分野 乳腺疾患の診断・治療

宮本 景子(医師)

学歴・学位 岡山大学医学部 平成20年卒/医学博士
専門医・活動 日本外科学会専門医、日本乳癌学会乳腺専門医
専門分野 乳腺疾患の診断・治療

北村 江梨(医師)

学歴・学位 東京女子医科大学医学部 令和6年卒
専門医・活動 日本外科学会、日本乳癌学会
専門分野 乳腺疾患の診断・治療

 臨床研究・業績について

 

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