放射線科
当院放射線科は、各種画像診断( CT 、 MRI 、核医学検査( RI )、消化管造影、血管造影等)、画像診断の技術を応用した微小侵襲治療法である IVR ならびに放射線治療を 3 本柱として診療を行っており、これらの診療に際して、病診連携や病病連携を積極的に行っております。
〇平成25年1月、新病院移転に伴い3T、1.5TのMRIを導入、血管造影装置(脳・腹部血管と心臓カテーテル用の2台に増設)を新たに設置。
〇平成29年4月、アンギオ-CT装置及び血管内治療関連機器を新規導入。
〇平成30年2月、最新の高エネルギー放射線治療装置(バリアン社製 True-Beam)に更新。
〇令和 2年1月、キヤノン社製320列ADCT(Aquilion-ONE PLISUM Edition)に更新。
〇令和 3年 月 GE社製dual energy CT(Revolution Frontier)を導入
〇県下では唯一、凍結療法を実施(令和元年時点)。
これらの高性能機器の導入により、様々な疾患の診断、治療に対し、より精度高く対応可能となりました。
放射線科業務
- 画像診断
CT 、 MRI 、核医学検査( RI )、消化管造影、血管造影等の様々な機器によって撮影された画像に対し読影、診断を行い依頼医に報告します。当院は、電子カルテ及びPACS(フィルムは使用せず、モニター上で画像をみる)の導入が完了していますので、撮像画像及び読影結果は迅速に依頼医に送ることが可能です。当院では日本医学放射線学会診断専門医が読影・診断を担当しております。 - IVR(Interventional Radiology)
IVR(アイブイアール)はInterventional Radiology(インターベンショナルラジオロジー)の略です。血管造影や超音波、CTなどの画像検査を行いながら病変患部へ直接アプローチし治療を行う方法で、低侵襲で身体にやさしい治療として最近注目されている治療方法です。
⇒IVR研究センターはこちら
血管造影、超音波、CTといった画像診断機器の進歩はいまや目覚ましく、非常に微細な組織構造などを把握することが可能となってきました。その正確な画像診断をもとに、血管内からカテーテルと呼ばれる細い管を患部まで挿入し、細くなった血管を広げたり、患部に薬剤を注入したり、病気を栄養している血管や出血している血管を塞いで血流が途絶するようにしたりする治療方法です。また直接皮膚から細い針を刺して、肝臓や腎臓などの組織にある病変を熱による凝固で治療したり、手術後の感染などで膿がたまってしまった場所を開腹や開胸といった手術することなく吸引治療したりするなどの治療も行います。
● 主たる対象疾患
肝がん、腎がん、肺がん、胆管がん、子宮がん・卵巣がん、膀胱がん、乳がんなどの悪性腫瘍
転移性骨腫瘍
消化管出血
内臓動脈瘤
胃静脈瘤
門脈大循環短絡
動静脈奇形
膵炎
閉塞性動脈硬化症
静脈血栓、血栓性閉塞性静脈疾患
膿瘍
嚢胞性疾患
がんに伴う疼痛性病変
ほかにも多くの疾患で行う場合があります。
当院では放射線科を中心にこのIVR治療を行っており、夜間休日の緊急対応も行っております。また放射線科外来(予約制)を設けており、実際IVR治療を受けられる患者さんの診察や説明、経過観察、セカンドオピニオン、IVR治療の相談などの対応も行っております。
さらに当院ではIVR研究センターでこの身体にやさしい治療の新規治療法や新規医療機器の開発を行っています。 - 放射線治療
放射線を利用した主にがんを対象とした治療です。手術、化学療法と並ぶ、がん治療における大きな柱の一つとなっています。適応には頭頚部がん、肺がん、乳がん、子宮頸がん、前立腺がん、食道がん、悪性リンパ腫、皮膚がん、骨転移がん、緩和的放射線治療(骨転移などの痛みに対する除痛)等があります。また、手術可能な大きさにまで縮小する術前照射、術後再発を抑制するための術後照射なども適応となります。 - 病診連携
他院の患者様の画像検査や放射線治療を受け入れています。いずれの検査や放射線治療につきましても、患者支援センター 地域医療連携課(直通電話24-1258、FAX24-1259)にて、電話予約してくださいますよう、よろしくお願い致します。また、患者様の情報(保険証に記載の内容等)もご連絡くださいますよう、ご協力お願いします。 いずれの検査や治療におきましても、主治医の先生からの紹介状をご持参下さい。画像診断検査のフィルムや結果は、後日郵送させていただきます。
画像診断機器 →各機器の詳細は放射線室ページをご覧ください。
- 一般撮影
胸部、腹部、頭部、脊椎、四肢などの単純撮影です。 - 乳房単純撮影(マンモグラフイ)
日本医学放射線学会の定める使用基準を満たしたデジタルシステムで、マンモトーム生検(ステレオガイド下吸引生検)を備えた装置です。乳がんを、しこりが触知可能となる前の段階で早期発見するにあたり、マンモグラフイの重要性は高まってきております。
なお、平成18年に、マンモグラフイ検診精度管理中央委員会による施設画像評価を受け、マンモグラフイ検診施設画像認定施設に認定されました。 - CT(X線コンピューター断層撮影装置)
全身の断層画像を撮影します。平成21年11月に64列マルチスライスCTを導入、続いて平成26年2月には新たに更新された64列マルチスライスCTの追加導入によって2台体制が整備され、検査の迅速化が図られました。救急体制の向上を含め、様々な疾患の診断、治療に対応可能となっています。必要に応じて、造影剤を使用して撮影します。 - MRI(核磁気共鳴断層撮影装置) 全身の断層画像を撮影します。1.5テスラの高磁場装置により撮影時間が短縮され、より精細な画像を低浸襲に得ることが可能となりました。必要に応じて、造影剤を使用して撮影します。なおMRIには、放射線被ばくはありません。
- 核医学検査(RI検査)
身体の特定部位に集まる放射性医薬品(RI)を、注射または内服することで、特定臓器の機能の状態がわかり、それによって病気の診断を行います。(なお、放射性医薬品による被ばくは、身体にほとんど影響を与えない程度の量です。) - 血管造影
カテーテルという細い管を血管内(主に動脈)に挿入し、カテーテルの先から造影剤を注入し、血管を造影し病気の診断を行います。
外来診療スケジュール
月 |
火 |
水 |
木 |
金 |
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⑧-1 | 森本 (予約) |
森本 (予約) |
八巻 (予約) |
森本 (予約) |
森本 (予約) |
⑧-1 | 森本 (予約) |
森本 (予約) |
森本 (予約) |
森本 (予約) |
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午後 (D-5) |
穴井 (予約) |
※診療は予約のみとなります。
担当医紹介
穴井 洋(部長 兼:IVR研究センター長、中央放射線部長)
学歴・学位 | 奈良県立医科大学 平成5年卒/医学博士 |
専門医・活動 |
奈良県立医科大学 招聘教授、 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構専門委員、 日本医学放射線学会 放射線診断専門医、日本IVR学会(代議員)専門医、 がん治療認定医・暫定教育医、 Japan Interventional Radiology In Oncology Study Group(プロトコール委員)、 日本血管内治療学会(評議員)、日本脈管学会(評議員)、 日本静脈学会(理事、評議員)、日本腹部救急医学会(評議員)、 血管腫・血管奇形IVR研究会世話人、近畿食道・胃静脈瘤研究会世話人 など |
専門分野 | Intervention Radiology、腹部画像診断 |
日高 晶子(医長)
学歴・学位 | 兵庫医科大学 平成8年卒 |
専門医・活動 | 日本医学放射線学会診断専門医、日本核医学会核医学専門医、 検診マンモグラフィ読影認定医師 |
専門分野 | 画像診断、IVR |
森本 賢吾(医長)
学歴・学位 | - |
専門医・活動 | - |
専門分野 | - |
森本 陽子(医師)
学歴・学位 | 奈良県立医科大学 平成24年卒/医学博士 |
専門医・活動 | 日本医学放射線学会放射線治療専門医、日本医学放射線学会研修指導者、 日本がん治療認定医機構がん治療認定医 |
専門分野 | 放射線治療全般 |
福住 明夫(医師:非常勤)
学歴・学位 | 奈良県立医科大学 昭和54年卒/医学博士 |
専門医・活動 | 日本医学放射線学会放射線診断専門医、検診マンモグラフィ読影認定医、 日本がん治療認定医機構暫定教育医 |
専門分野 | - |
坂本 雅彦 (医師:非常勤)
学歴・学位 | - |
専門医・活動 | 日本医学放射線学会放射線診断専門医 |
専門分野 | - |
佐藤 健司(医師:非常勤)
学歴・学位 | - |
専門医・活動 | 日本医学放射線学会放射線診断専門医 |
専門分野 | - |
八巻 香織(医師:非常勤)
学歴・学位 | - |
専門医・活動 | - |
専門分野 | - |
茶之木 悠登(医師:非常勤)
学歴・学位 | - |
専門医・活動 | - |
専門分野 | - |
大島 圭裕(医師:非常勤)
学歴・学位 | - |
専門医・活動 | - |
専門分野 | - |