薬剤室
外来を受診の患者様へ
当院では院外処方せんの発行を推進しています。
かかりつけ薬局で薬を受け取っていただくことによって、複数の病院(診療所等)から処方された
薬の飲み合わせ等をチェックすることが可能となりますので、ご協力をお願いします。
所属
薬剤師 :24名
薬剤事務:2名
認定・資格等
日本医療薬学会 がん専門薬剤師 1名
日本医療薬学会 がん指導薬剤師 1名
日本病院薬剤師会 がん薬物療法認定薬剤師 2名
日本緩和医療薬学会 緩和薬物療法認定薬剤師 1名
日本病院薬剤師会 感染制御認定薬剤師 1名
日本糖尿病療養指導士認定機構 日本糖尿病療養指導士 2名
日本臨床栄養代謝学会 栄養サポートチーム専門療法士 1名
日本リウマチ財団 リウマチ財団登録薬剤師 1名
日本病院薬剤師会 病院薬学認定薬剤師 5名
日本薬剤師研修センター認定薬剤師 8名
日本病院薬剤師会 日病薬認定指導薬剤師 1名
薬学教育協議会 認定実務実習指導薬剤師 5名
日本救急医学会 ICLSコース インストラクター 1名
DMAT隊員 1名
博士(薬学) 2名
研修施設
薬学6年制 長期実務実習受入れ施設
がん診療病院連携研修病院(JASPO)
日本病院薬剤師会がん薬物療法認定薬剤師研修事業 暫定研修施設(JSHP)
調剤業務
医師の処方に基づいて、内服薬や外用薬、注射薬を取り揃える業務です。
電子カルテによる処方オーダリングシステムから処方された薬について、用法・用量・相互作用(飲み合わせ)に対して疑問がある場合は、処方した医師に確認し、薬の有効性や安全性を確保しています。
内服薬は全自動錠剤分包機、散剤・水剤は監査システム、さらに注射薬はアンプルディスペンサー(注射薬自動払出機)を利用しています。
最新のシステムも利用しながら薬剤師による複数回の確認を徹底し、薬を安全に使用できるよう適正な調剤を行っています。
『使用調剤機器一覧』
- 調剤監査システム YUNICOM-GX(ユヤマ)
- 自動錠剤分包機「YS-TR-330FDSⅡ」(ユヤマ)
- 一包化錠剤仕分け装置 TAB SORT+ 「YS-TSR-01P」(ユヤマ)
- 散薬調剤監査システム「YS-PC-DXⅡP SMART」(ユヤマ)
- 散薬分包機「YS-TWIN-N93Ⅳ」(ユヤマ)
- 水剤監査システム「YS-PC-DXⅡW SMART」(ユヤマ)
- 注射薬自動払出システム (ユヤマ)
供給リフター APF-SL-P
注射薬払出機(ランダム投入タイプ) APRS-128
ボトル払出機 BT-X
ラベル・注射箋プリンターユニット APRS-PR
リライトカード付排出リフター APF-RTCD-P
積上リフター APF-PLB-P - 抗がん薬調製支援システムChemoROADⅡ「YS-KSSK-2」(ユヤマ)
- 小型軟膏攪拌機 ひとひ練り Lite 「YS-MXO100」(ユヤマ)
病棟業務
①薬剤管理指導業務
薬をよく理解した上で安心して治療を受けていただけるよう、薬剤師が分かりやすく薬の説明を行っています。治療開始後は、薬による副作用やアレルギー、薬の服用(使用)状況などを確認し、薬の変更が必要な場合は、他の医療スタッフと共に協議しています。
②病棟薬剤業務
各病棟に専任の薬剤師を配置することで、入院時に持参いただいた薬の確認、医療従事者や医師への情報提供、処方提案などを行っています。
また、病棟に常駐している薬剤師がカンファレンスや病棟回診に参加し、薬の専門家としての知識を生かし、より良い医療を提供できるよう努めています。
がん化学療法
抗がん剤の投与量、投与期間、投与間隔などを薬剤師が確認し、安全な治療を提供できるようにレジメンの登録をしています。投与前には、レジメンの監査・管理を行い、無菌調製を行っています。
化学療法を行う際には面談を行い、治療状況や副作用の有無を確認、その対策を提案し、継続して治療を行えるように全力でサポートします。
また、お薬手帳を活用し、保険薬局や他施設と情報共有しながら、安心できる薬物療法の提供を目指しています。
がん薬物治療に関する服薬情報提供書(トレーシングレポート)
患者から聞き取った「緊急性は要さないものの、情報提供した方が望ましい」と判断された内容を担当医師、薬剤師等へフィードバックするレポートです。
医療機関との連携で、疑義照会とは別に共有することが有効な情報(例)
・患者の服薬アドヒアランスについて
・患者が他院から貰っている薬剤の情報
・有害事象に関する情報
・体調変化や治療に関する患者からの情報
・よりよいと考えられる処方内容などの提案
トレーシングレポートのご利用方法
様式をダウンロードし、事項を記入頂いた後、FAXにて薬剤室までご送信ください。
連絡先FAX:0742-22-8590
注意
トレーシングレポートによる情報伝達は疑義照会ではありません。
疑義照会は、通常通り主治医に直接お問い合わせください。
無菌調製業務
輸液を介した感染のリスクを減らすために、中心静脈栄養を無菌室のクリーンベンチで調製しています。
製剤業務
消毒薬などの使用期限や、保管環境などを管理しています。 また、治療などに必要な市販されていない薬を薬剤室で調製しています。
医薬品管理
期限管理や在庫量の調整を行い、適切な在庫管理・品質管理に努めています。
掲載製薬メーカー・卸からの不安定な供給情報にも柔軟に対応し、患者さんが治療継続できるよう医薬品の確保に努めています。
医薬品情報管理
製薬会社からの情報をはじめ、使用により得られた副作用情報などを管理・保管し、医療スタッフへ提供しています。確認された副作用については、医薬品情報収集機関への報告も行っています。また、薬剤業務より得られたプレアボイド情報を解析し、有益な情報を医療スタッフへフィードバックすることで、安全な薬物療法を支えています。
各種チーム医療への参加
医師、看護師などの医療スタッフとともにチーム医療の一員として、より安全で効果的な治療を提供できるよう心掛けています。
※緩和ケアチーム、癌化学療法チーム、栄養サポートチーム(NST)、感染制御チーム(ICT)、糖尿病教室、褥瘡対策チーム、認知症ケアチーム等
※活動例:抗菌薬適正使用支援チーム(Antimicrobial Stewardship Team:AST)
抗菌薬適正使用支援チーム(AST)は広域抗菌薬などの特定抗菌薬を使用されていたり、血液培養陽性となった事例をピックアップし、抗菌薬の適正使用について毎日カンファレンスを行っています。また1週間に1回病棟ラウンドを行い、抗菌薬適正使用に貢献できるよう活動しています。
薬物血中濃度モニタリング(TDM)
薬の中には、治療に必要な用量(薬の量)と副作用が発現する用量(薬の量)が近いものがあります。そのような薬を使用するときには、薬物血中濃度を測定し薬の投与量のシミュレーションを行っています。TDMを行うことにより効果的かつ安全性の高い治療を提供しています。
へき地医療支援業務
薬剤師が不足している協会内の他の施設に、スタッフを派遣するなど業務支援を行っています。
麻薬管理業務
医療用麻薬の保管・管理・廃棄を緩和ケアチームと連携し、適切に行っています。
研修
学会や研修会、院内での勉強会に参加して、 各種認定の取得をしています。
新人研修
新人教育チェックシートを使用し、担当のチューターがつくことで、不安や疑問を解決しながら一歩ずつステップアップしていく研修制度を導入しています。
治験管理業務
治験とは新しい「くすり」が国の承認を得るために安全性や有効性を確認するために行う臨床試験のことです。薬剤室では、その治験が適切かつ安全に行われるよう、治験薬や治験関係資料の管理などの業務を行っています。
学生教育実習受け入れ
薬学生の病院実務実習を積極的に受け入れ、薬学生の指導・育成を行っています。
入院前支援
入院後の投薬の安全性向上のため、患者支援センターと協力し、薬剤師は入院前にアレルギー歴、副作用歴、サプリメントの服用の有無、手術・検査前の中止薬の確認を行っています。
実績・活動内容
保険薬局の皆様
服薬情報提供書(トレーシングレポート)の運用について
当院では薬物治療の有効性と安全性の向上の観点から、服薬情報提供書(トレーシングレポート)を運用しております。患者さんから聞き取った即時性は低いものの「医師への情報提供が望ましい」と判断された内容について、Faxにて服薬情報提供書の送信をお願いしております。
報告いただいた情報は薬剤室で内容の確認を行い、必要に応じて担当医に伝達し情報の共有化を図ります。
服薬情報提供書による情報共有は疑義照会ではありません。疑義照会および緊急性の高い内容等は、従来通り電話で対応をお願い致します。
一般 | 【PDF 】 | 【Excel 】 |
ポリファーマシー | 【PDF 】 | 【Excel 】 |
DM | 【PDF 】 | 【Excel 】 |
院外処方箋における問い合わせ簡素化プロトコルの運用について
薬剤師による疑義照会は医薬品の適正使用上、薬剤師法に基づくきわめて重要な業務です。その中で、典型的な変更に伴う疑義照会を減らし、薬学的ケアの充実および処方医師の負担軽減を目的とし、「問い合わせ簡素化プロトコル」を運用しております。本プロトコルを適正に運用するため、運用開始にあたってはプロトコルの詳細についての説明をお聞きいただいた上で「合意書」を交わすことが必要となります。参画を希望される保険薬局は、当院薬剤室にお問い合わせください。
・プロトコル【PDF 】(令和6年9月4日改訂版)
・情報提供書【PDF 】