臨床工学室(MEセンター)
臨床工学室には10名の臨床工学技士(2021年12月現在)が勤務しており、業務は下記に示します。
近年、医療の発展とともに医療機器の進歩も目覚ましいものがあります。私たちは患者さんが安全に治療を受けられるよう、また、情報を集約し使用方法等の適切な操作が行えるよう、
日々研鑽を重ね医療従事者にも伝える役割があります。
臨床工学室理念
市立奈良病院の理念に則り、豊かな教養と高い倫理観を持って、臨床工学の知識と技術を駆使し、
『チーム医療の発展』『医療の安全と質の向上』『地域医療への参画』に貢献する。
当院の臨床工学室では以下の業務を行っています。
① 臨床業務について
当院の臨床工学技士は呼吸・循環・代謝・消化器で使用する機器の操作及び保守点検を行っています。
- 血液浄化関連・・・持続血液濾過透析、血漿交換、血漿吸着、腹水再環流、血液透析など急性期から慢性期まで様々な血液浄化療法を行っています。
- 循環器関連・・・心臓カテーテル検査・治療、不整脈アブレーションやペースメーカ導入からフォロー(遠隔モニタリング)などに立会い、IABP・ECMO・IVUS・OCT・EPSなどの機器操作を行っています。
- 呼吸療法関連・・・ICUや病棟で使用される人工呼吸器の使用前点検や使用中点検(院内ラウンド)を行っています。
- 内視鏡関連・・・内視鏡の検査や処置のサポートを行っています。
- 手術室関連・・・麻酔器の始業点検、神経モニタリング、ナビゲーションなどを行っています。
- その他・・・ハイパーサーミア療法(RFA、冷凍手術器)なども行っています。
② 医療機器管理業務について
生命維持管理装置をはじめとする1500台もの医療機器をMEセンターにて中央管理しています。
それらの機器が安全に使用できるよう日業点検や定期点検を行い、また、毎日の院内ラウンドにてトラブルの早期発見・対応に努めています。